時間を費やしたからこそ見えてくるものがあるのです。

私のお店も10年になります。
その間の営業日数はおよそ3600日です。
この膨大な時のほとんどの店頭に立ちました。
実際に十万人以上のお客さまに対峙してきました。
郊外化が加速度的にすすむ地方において、
誰も出店したがらない中心市街地での絶対に失敗できない孤独な毎日…。
いろんなことを感じ、考え、経験しました。

「だからこそ見えるものが、感じられるものがあるのです。」

惨憺たる状況の地方の中心街で、「食は文化の源だ」という信念のもと
中心街市街地活性化のきっかけになればとお店を立ち上げました。
地方の繁盛店ではなく、単なる飲食店ではなく、
もっと志の高い意識を胸に現場に立ってきました。
あれこれと悩み考えながらも、
結果として地域の活性化を考えながら営業せざるを得なかった10年。

地方に存在する意義は何だろう?
何を誰に伝えるのだろう?
どうすれば伝わるのだろう?わかってくれるのだろう?
こうしたことを考え続け、実践し続けた10年は
本当に多くのことを学ばせてくれました。

理論のみでなかなか実践がともなわない
「中心市街地活性化」や「地域の活性化」などとは一線を画す
「生きた経験」をつませてもらった10年でした。
これからはこの経験をできるかぎり多くの人に伝えていければと考えています。

地域の人の生活がある限り、地域の経済はなくなることはありません。
きっと何か道が見えてくるはずです。
だから今日も現場に立つのです。

 

セツゲツカLtd. 大木貴之