ワインツーリズムって誰のもの?

最近思います。
一体「ワインツーリズム」は誰のものでしょうか?

好むと好まざるとに関わらず山梨県民みんなのものです。
なにより各ワイナリーや、農家、観光農園など
産地を切り盛りしている人々のものであり
産地の地域経済を支える人々やそこで生活する人々である
甲州市民みんなのものです。

昨年「ワインツーリズム2008~五感で楽しむ産地のチカラ~」
というイベントを企画しました。
これは日々がんばっている人を讃える意味もこめて企画しました。
「イベントに来た人数ではなく、
産地を育てる意識のある人が何人来たかが大切だ」と唱え
産地を育ててくれるサポーター、
つまりはリピーターとなり得る人たちを求めて企画してきました。

企画した本人がいってるのだから間違いありません。
名誉や金銭がほしくてやったわけではありません。
ただ、日々研鑽を積んだ人たちのチカラをかりて、
彼らとともにここまでできるんだという
我々の「誇り」のためだけにやったものです。
それで儲けようとしているのではありません。

企画提案した当初から
「この企画は本来甲州市民が主体となって実施されるべきだ」
「この仕組みを甲州市にすべてそっくり返すべきだ」と言っています。
しかし「まだ時期尚早だ」という意見が多いのも事実です。
ではいつになったら出来るのでしょう?

昨年は初めての実施だったので私が提案する企画を
「なんだかわかんないけど、こいつの企画なら大丈夫」と信頼し、
一緒に推進してくれるのは笹本しかいませんでした。
また、笹本自信も本企画後に必要とされるであろう日々のツーリズムの需要を
ビジネスにしたいという強い気持ちもありました。
だからこそ二人して頑張って推進しました。
わかりやすくいえば我々がやりたかったからです。

しかし、このまま「よそ者」である私たちがが
このイベントを仕切り続けるのは筋が違うと思います。
すでに一度実施されたので皆イベントのイメージはできているはずです。
あとは地域の問題です。
別に冷たくしているのではありません。逆に心配しているのです。
このままでは、我々がそれこそ
「今ある組合的な団体のそれと同じものとなってしまう」と思います。
笹本にはあくまで素人でいてほしい。
山梨ワイン業界の重鎮みたいになってほしくはないし、なるべきではない。
もちろん私もご免です。

日々のビジネスとして、共に栄える。
支えあうことは取り組んでいきたいと思います。
イベントの協力も惜しみなくつづけたいと思います。
産地を育てる一助になれることは本当に光栄だと思っています。

「でも、常に対等の立場でいたいのです。」

ワインやブドウにのっかって商売をしたくはありません。
私はこれまで一度も「お店を使ってほしい」と
ワイン業界の皆さんに訴えたことはありません。
逆にワイナリーから「うちのワインを売ってくれ」と
言われたこともほとんどありません。

「この関係が爽快なのです。商売人の誇りなのです。」

理想の産地を目指しワインツーリズムを日常にと企画したイベントだからこそ
甲州市民に仕切ってほしいと思います。
私たち山梨県民も当事者ですが、
甲州市の方々はもっと当事者だからです。
「あいつがやっているならばオレらも一肌脱がなければ…」
この流れをつくらなければ、理想は絵に描いたモチでおわり、
イベントは単なるもうけの道具となってしまうのではないでしょうか?

完全な成功なんてありません。
勇気を出して小さな失敗をたくさん積み重ねていきませんか?
ワインツーリズムはブドウとワインの産地を支え続けた
甲州市民の誇りそのものですから。

 

セツゲツカLtd. 大木貴之